グラシィ編 ひとり反省会



眼鏡さんは単独行動、というのは初期段階から決まっていたので
なかなか本編中で背景に迫ることができなかった彼女の番外編として、
つらつら書かせていただきました。

重い話を書いてしまいました。
それはもう、自分で
「私、こんな話が書けるのか、すげーなオイ」と引いてしまうくらいの。
こんなに長くなるとは思ってなかったのですが・・・。
予想外に書くのが楽しかったというか、書かされたというか。
うまく説明できないのですが、キャラクターが暴れてくれた感がありました。

ファンタジーという夢ある世界観の中で、職業を「殺し屋さん」にしてしまったため、
そうなるはずのきっかけがあったはずだ、と思い
小さい頃に犯罪者を殺したというダークな設定ができあがったのです。

相手の急所が見えるとか、同じ術にかからない(24話中編参照)とかも
高校生の私が知恵を絞って考えた設定でした。
なんとなくアサシンのアビリティっぽかったので。
以下はグラシィ編、各題ごとの感想です。



<ダヴァンタージュの人形師>


事件の回想記ふうにしてみました。
なぜか街の名前と人形師という言葉がぴったり来たので、
嬉しくなって勢いで書き上げました。
「タヴァンタージュ」にした方が、語呂は良いんですけど。

ベテランさんが好きです。
街のおばさま方の会話も書いていて楽しかったです。
どうも私は、東国の水晶末さんといい地方に回されて地味な仕事をしているタイプに
愛着を覚えるきらいがあるようです。
しかし第一発見者の彼に名前をつけてしまうと、
他の人にも名前をつけたくなるので思いとどまりましたw

たぶん一般の人から見た事件の見解みたいなのを書きたかったのだと思います。
終わってる状態から書き始めたのは初めてだったので、なかなか楽しかったです。
これでもーちょっと背景描写の力があれば・・・


<玻璃の球、追憶の雨音>


お姉ちゃん、というキャラクターは突然出てきました。
非常に動かしやすくて助かりました。
いろいろごめんよ・・・orz
名前をつけると愛着が湧いてしまうので、この子も名無しなのです。

トリュープゼーリヒ(以下、人形師)と謎の少女エスティタート。
書く人が書けばもっとえろい描写になったと思うのですが、
べつにそれを書くのが目的ではなかったので詳細は書きませんでした。
十三臓器という項目を目にした時、あのグロイ設定が浮かびました。すみません。
この人形師の話、もっと丁寧に書けばより黒く重くなったと思うのですが
本音を言いますと(自分で考えたキャラなのに)嫌悪感をもよおしてきたので、駆け足で書きました。

グラシィさんが殺し屋になったきっかけ・・・
樹古が18の時は
「ここはやはり、犯罪者は苦しみながら死なねばならんだろう」と思い、
 殺さないでと哀願→許せるかこのウジ虫野郎。しんえ! 
・・・という流れでいく予定だったのですが
いざ4年後書いてみると・・・・・・。

変 態 に 完 敗 orz
その一言につきます。

「変態ならここは喜ぶんじゃね?」と、一瞬だけ思ってしまったことが原因なのでしょう。
お陰でひっじょーに後味の悪い仕上がりになりました。
あっぱれ変態人形師。
「駄目だ、作者が負けるなんてこいつは真性だ・・・」と
密かに臍をかみました。ああ憎たらしい。変態に文章の主導権を握られるとは。
グラシィは人形師を殺すことはできたけれど、本当の意味では勝てていないのです。
奴は反省もせず笑って逝ってしまいましたから。
なんてひどいシナリオなんだ・・・!救いがない(つД`)

生き人形のその後。
「十字架の少女たち」とか呼ばれます。かっこいいルビ募集。
身元が分からなかった人形が盗まれ、闇オークションで高値がついたり、
密かに自治官の上層部のロリコンが一体隠し持っていたり、
かえってきた娘(の人形)を弔う前に溺愛して身代をつぶした親がいたり、
毎日人形に向かって愛をささやく狂った青年がいたりといろいろです。
あの人形師が死んでも、人形に宿った奴の狂気と愛に終わりは無いみたいですね。
誰か書きたい方がいたらお譲りしたいくらいですw

ですが、生き返ることはありません。絶対に。


<抜けない棘>


本編に名前しか出てきてなかった謎の男、アラスター・ディードの話。
いやー、彼を書くはとても楽しかったです。
非常にベタを心得た男だw 超お人好しです。色々ほっとけないのです。
でも死亡フラグが立っている人を書くのは・・・辛いものでした。
(だからこの人の詳細が中々明らかにならなかったのです)

雇われ用心棒ルバートさん。
たぶんマッチョ。遺品持ち帰り要員に急きょつくったキャラクターでした。

最終章を書きながら、
リヴェメントさんがいてくれて本当に良かったなぁ、と思いました。
いいひとです。マスターとアート君とお喋りしてるシーンも好きです。
「故郷の歌」には一応モデルにしている曲があります。
いつか公表するかもしれません。


24話にこの刀が唐突に出てきて「何故?」と思った方も多いと思いますが
ディードがなぜ刀を持っていたかは、影編でちゃんと書くのでご安心下さい。
・・・うん、ここで書いたからには書き損なわないはずだ!
武器のデザインセンスが無くてすみません。言うほど曲刀じゃないなw





一通り反省をしてみましたが、いかがでしょう。
書いたものに対してグダグダ言うのはみっともないなぁと思いつつも、
とりあえず一区切りついたなぁ、という感じがしています。
ご愛読ありがとうございました。

たぶん、どんな風にも受け止められるという所が文章の良いところなのでしょうね。
遠慮無く無限に解釈して下さい。私の文章など、あってないようなものなのです。
ひとの想像力は無限なのです。
紡いだ言葉以上のものが、あなたの頭に浮かんだならば
こんなに幸せなことは無いです。

今後も頑張って、綴っていきたいと思います。

『硝子の棘』完結記念
2008年11月15日 樹古




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